2014年2月22日土曜日

iPhone を接続しても 64bit 版 iTunes を入れろって警告が出る

能書きは良い,結論を寄越せという方は,「まとめ。」以降をどうぞ。

初めは,iTunes がインストールできないって言われて,ノートパソコンを渡された。
リンゴ製品のトラブルシュートには碌な目にあったことがないので,やる前からモチベーションは最低だったりします。

リンゴのトラブルシュートに時間と手間がかかるってのは,単に自分が普段からアップル製品に極力触れないようにしているってのも,原因だと思うんですけど。

ノート PC は Windows8 x64 だったため, Apple のサイトからダウンロードしてインストール。
……?インストール出来たがな。なんか一瞬ゲージが減ってた気がするけど。iTunes も起動するし。何が問題なんだ。

入ったよ?って渡したら,夜に電話が。iPhone が認識しないとな。

注意)頼むときには,ちゃんと伝えましょう。判断じゃなくて状況を伝えることが出来ない人が多すぎ。

認識しないつっても, MTP で Windows から確認できる。
でも, iTunes を起動して iPhone を接続すると, 64bit 版 iTunes を入れやがれって警告が出る。インストールしたがな,どゆこと?

そういや, iTunes インストールプロセス時にゲージが減ってたな。何かインストールされていないやつがあるのかな?
iTunes64setup.exe を展開してみると,次の msi ファイルが得られた。

  • AppleApplicationSupport.msi
  • AppleMobileDeviceSupport64.msi
  • AppleSoftwareUpdate.msi
  • Bonjour64.msi
  • iCloud64.msi
  • iTunes64.msi
  • SetupAdmin.exe

プログラムの機能と照らし合わせてみると,Apple Mobile Device Support がインストールされていない。
iTunes インストール中にロールバック処理がかかっていたのは,貴様かぁぁぁぁ!
試しに単体でインストールしてみると,確かに処理中にロールバックが発生している。

てか,コンポーネントの一部とは言え正常終了していないなら, iTunes のセットアップ終了ダイアログで正常に完了しましたメッセージは止めてくれません?分からないよ。

まぁよし。こいつが入っていないのが原因だろう,これだけインストールすりゃ大丈夫か。

……ここから,まさか 2 時間弱の苦行が始まるとは想像だにしなかった。



AppleMobileDeviceSupport64.msi を単体でインストールしても,エラーでロールバックが発生しているのが確認できたので,とりあえずログを取ってみる。
msiexec -i AppleMobileDeviceSupport64.msi -log amds64.log
ログを洗ってみると,発生していたのは次のエラー。
C:\windows\System32\DriverStore\FileRepository\usbaapl64.inf_amd64_ca639d07023cb608\usbappl64.inf
指定されたファイルが見つかりません。
PnP Install failed. Error code 0x3EE: ファイルを格納しているボリュームが外部的に変更されたため,開かれているファイルが無効になりました。
……いや,そこにそのファイルはあるんですけど……?
でも何故か妙に日付が古いのが気になる。しょうがないので,一度ドライバをエントリから消すことにする。

Win キー + x で,コマンドプロンプト(管理者)を開き,
pnputil.exe -e
で,Apple の USBハブドライバの oem**.inf (**は2桁の数字)を見つけ
pnputil.exe -d oem**.inf 
で消す。
番号を間違うと悲惨なことになる可能性が無きにしも非ずなので注意。
消した後再起動して, AMDS のインストールをリトライ。
msiexec -i AppleMobileDeviceSupport64.msi -log amds.log

……同じ所でこける。何故なんだ。助けてグーグル先生!!

先生のお答え:http://www.redmars.com.au/blog/itsupport/327

ん?USB ハブドライバじゃなくて,ネットワークドライバを消すの?……まぁいいや,両方消すか。
 → AMDS のインストールをリトライ。未だこける。

ドライブ壊れてんじゃね?
 → チェックディスクはノーエラー。


……あまりやりたくなかったが仕方がない。ここから下は更に危険です。

コンピュータから,システムの復元を無効に。

Win キー + x で,コマンドプロンプト(管理者)を開き,
pnputil.exe -e
で,Apple の USBハブドライバとネットワークドライバのエントリがないことを確認。あるなら -d オプションでエントリを消す。

C:\windows\System32\DriverStore\FileRepository\ から, Apple の USBハブドライバとネットワークドライバが含まれたディレクトリを消す。

再起動して,上記のディレクトリ 2 つが復活していないことを確認する。

msiexec を使って,AppleMobileDeviceSupport64.msi を展開。例えば以下のコマンドで。
start /wait msiexec.exe /a AppleMobileDeviceSupport64.msi targetdir="c:\temp\dir" /qn  /li "c:\temp\install.log"

その中に
Driver
NetDriver 
のディレクトリがあるはずなので,それぞれの inf から Apple の USB ハブドライバとネットワークドライバをインストール。
msiexec -i AppleMobileDeviceSupport64.msi -log amds.log
で AppleMobileDeviceSupport をインストール。正常終了することを確認。
その後, iTunes をインストール。

タスクマネージャで, AppleMobileDeviceSupport が動いているのを確認。
システムの復元機能を有効にする。

あ゛~本当疲れた。

まとめ。

Apple のサポートサイトのように,各ソフトの順番にアンインストール,一時ディレクトリ削除,インストール先のファイルが残っていないかの確認などを行った上で,再インストールを行っても,AppleMobileDeviceSupport がインストールできない場合。

なお,この通りやって,環境壊しても知りません。

  1. システムの復元機能を無効にする。
  2. pnputil.exe を使って,Apple の USBハブドライバとネットワークドライバのエントリを削除。
  3. C:\windows\System32\DriverStore\FileRepository\ から, Apple の USBハブドライバとネットワークドライバが含まれたディレクトリがあれば消す。
  4. AppleMobileDeviceSupport64.msi を展開して,その中にある Driver と NetDriver を inf からインストール。
  5. msiexec -i AppleMobileDeviceSupport64.msi で, AppleMobileDeviceSupport をインストール。
  6. 正常に AppleMobileDeviceSupport がインストールできれば, iTunes を再インストール。

結論:リンゴは本当に疲れる……。

1 件のコメント:

  1. 詳細な手順、大変助かりました。ありがとうございます。

    返信削除

Edge 消せないなら、使えなくしようぜ

 何度殺しても復活する Edge に疲れてきた。 よくわかった。もう、好きにしろ。その代わり、URLだけはブロックさせてもらう。 Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\...